開幕前はまったく盛り上がりの要素もなく本当にロシアワールドカップが開催されるのか不安でしたが、いざ開幕すれば毎日サッカーを観戦できて本当に幸せです。最高の週末ではなく、最高の毎日です。
そんなサッカーファン達を日々を楽しませてくれるのが巷で話題のNHKのアプリでしょう。
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NHKアプリの何がすごいのか?
アプリのすごいところを3つにまとめると下記になります。
1)生中継がある(一部の試合)
2)フルタイムの見逃し配信がある(配信から7日後まで)
3)様々な角度のカメラで楽しめる
他にもいろいろとスタッツだったり、主要シーンから視聴開始できたりとかなり至れり尽くせりなアプリです。
1)生中継がある(一部の試合)
生中継があるというのはテレビのことではなく、インターネットを介してスマートフォンで試合が放映されます。通信料やパケットの使用量は無視すれば、どこにいてもワールドカップの熱戦とリアルタイムに楽しむことができる時代が来ました。
2)フルタイムの見逃し配信がある(配信から7日後まで)
フルタイム(90分)の見逃しがあるのは短期間に64試合あるワールドカップでは大変助かります。この機能がないとテレビで全試合地上波で放送されると言っても全て録画予約するのは相当手間ですし、ハードディスクの容量の心配もあります。
視聴期間に限りがありますが、録画設定も不要で、いつでもスマホさえあれば試合を視聴できるのは本当に便利です。
3)様々な角度のカメラで楽しめる
1も2も無料の時点で十分すごいのですが、極め付けが様々な角度のカメラで試合を楽しめる機能です。
おそらく世の戦術マニアはこの機能を使って何回も試合を繰り返し見ているに違いありません。
通常の中継ですと試合を横から観戦するように放送しています。
今回NHKアプリではマルチアングル機能で戦術カメラを選択すると、
このように縦に試合を観戦することができます。この画像は、スペインのゴールキックからビルドアップのシーンになります。
上の画像ではボールを中心にカメラワークしているため、ボールから距離がある選手がどのような動きをしているか見えませんでした。
上の画像では白いユニフォームを着用したスペインの選手が9名しかわからず、赤いユニフォームを着用したポルトガルも6名しかわかりません。残りの選手がどんな動きをしているのかがわかりませんでした。
下の画像では全ての選手の動きが見て取れます。ビルドアップを受ける側の選手達が最終ラインをどこに設定しているのか、最前線のFWの選手をどうやってマークするのかといった情報がまるわかりです。
テレビで見れない駆け引きなどは試合会場じゃないと楽しめないと言われてきましたが、このアプリによって試合会場に行かなくてもわかるようになりました。
もちろん個人的な戦術マニアにとって最高な機能ではありますが、インターネットとスマートフォンという組み合わせでしかも無料なことを考慮すると、高校生でも戦術勉強の資料にもなります。試合も超一流の選手達がプレーしているので教材としてはこの上ない素材です。(試合後7日間限りというのが本当に悔やまれます)
高校や大学であれば学校にパソコンもあるでしょうし、分析レポートのネタにするにはちょうど良いでしょう。
プレーヤーを育てるのも大事ですが、分析できる人材を増やすことも日本サッカーの強化には必要不可欠です。そういった中でITを活用して分析する機会に恵まれるのはありがたいことです。
Jリーグでもこんな機能が欲しい
Jリーグの中継でもこんな機能をDAZNが実装してくれると嬉しいのですが、スタジアム環境に大きな開きもあるので全試合いきなりというのは難しいと思います。ただ特定の試合だけでも良いので、こういった取り組みがDAZNでも配信されると、この国のサッカー文化はより深くなると思います。